You can select and bid fine Japanese Used Cars direct from Princess Auto Auction House. did you find any good cars there? BID IT NOW!

海外販売の始め方

デジカメは、車の写真をメールに添付して、海外のバイヤーへ送信する際に必要となります。

デジタルカメラで撮った画像は、その場ですぐに送信することができるので、緊急を要する場合には大変重宝します。

スキャナーは普通に取った写真の画像を取り込み、JPEGファイルにしてメールで送付することが出来ますが、現実にはデジカメの方が使い勝手がよいようです。

只、スキャナーもひところに比べると、かなり安くなり、1万円を切るようなものも出回るようになりましたので、そろえておける人はぜひどうぞ。

辞書類:英和・和英辞書・参考書

お手持ちの物が有ればそれでも結構ですが、出来れば10万語ほどは網羅した中辞典ぐらいの物をお奨めします。

例文のいっぱい載ったものです。

こういった物には予算をケチらないようにした方が良いでしょう。

また、貴方が英語のプロでないのなら、適当な英語の手紙文例集をお奨めします。

バイヤーからの英文オファーには英和辞書だけでも充分対応できるでしょうが、返信する際にいくつか例文の載った参考書があるとたいへん重宝します。

ご参考までに、以下の2冊をご紹介します。

「研究社ビジネス英和辞典」 簗田長世編著 

ビジネスの特定分野に偏らず、広範囲の用語を採録、各分野の新しい略語などを積極的に取り入れ、又豊富な固有名詞、英米以外の国で使用される交互俗語なども広く取り入れてある。

「輸出入外国為替実務辞典」宮下忠雄 日本実業出版社

一番お世話になった辞典で、貿易実務のノーハウがぎっしり詰まっています。

下記二冊は、受講生の方が推薦してくれたものです。

『ビジネス英文が面白いほど書ける本』市川功二

場面に応じて必要な英例文がレター形式で書かれています。

実際の貿易取引の流れに沿って、書かれているのでわかりやすい。

英例文そのものよりも、貿易取引に必要な基礎知識の習得といった面で大変参考になります。

『キーワードで引く英文ビジネスレター事典』橋本光憲 監修

必要な英単語や例文を目本語のキーワードで探すことができます。

大変使い易く整理されていて、和英辞書感覚で単語を引くと、その単語を使った具体的な例文も一緒に載っています。

更に、英文レターヘッド、ファックス・カバーシートの基本フォーム例など、ビジネスレターの基礎知識についても詳しく記載されています。

その他、パソコンの翻訳ソフトなども上手く活用してみてください。

また、以下のようなサイトもありますので、ご紹介しておきましょう。

翻訳仲介サイト「トランスマート」

http://www.trans-mart.net/

インターネットを通じて翻訳者と翻訳依頼者をダイレクトに結び付けるマッチングサービスです。

基本的に利用は有料になりますが、一部無料で依頼可能なサービスもありますので、一度アクセスしてみると良いでしょう。

レターヘッド、ファックスカバー用紙などは、

英和・和英辞書、参考書でご紹介した『キーワードで引く英文ビジネスレター事典』や、『ビジネス英文が面白いほど書ける本』等を参考に自杜のロゴ入りのものを用意できればベストです。

Wordなどのワープロソフトでも簡単にできますので、ご自分で作成してみてください。

法人にせず、個人で営業する場合でも、屋号(社名)については考えておかれた方が良いと思います。

海外のバイヤーは、個人事業主であろうと、大きな輸出商杜であろうと、会杜の規模はあまり関係がないのですが、古物、名刺、法人化などは殆ど国内対策です。

バイヤーの本音は、自分の探している車をより良い条件で提供してくれる輸出業者を、探しているのです。

ただ、屋号や杜名は自分が真剣にビジネスとして取り組んでいることの証として、又若干ですが、国内においてオークション参加などの際、他社との識別、信用の上でも必要と言えるでしょう。

名刺

海外よりむしろ日本国内の営業に不可欠でしょう。

海外のマーケット向けには特に必要有りませんが、仕入れ、修理、船会社への交渉等、むしろ日本国内で必要な局面が多いでしょう。

自動車ガイドブック:社団法人日本自動車工業振興会

東京都千代田区大手町1-6-1大手町ビル 電話番号:03-3211-8919

毎年その年に発売された日本の車が、写真入りで二輪車から大型トラックまで主要なデータと共に掲載されています。

たいていは2~3年前までの物の既刊本は在庫であることも多いのですが、我々中古車のビジネスで最も必要な4年~6年前の本はほとんど品切れのようです。

早めに手当をして数年後に有利なポジションにたてるように努力すべきでしょう。

古い年度の物は、直接出版元にお問い合わせください。

いずれにしてもこの本はバイヤーとの商談に不可欠な情報を提供してくれるでしょう。

オークション情報

多くのバイヤーが、まず求めてくるのがプライスリストです。

価格抜きには商談がスタートしません。

後ほど該当個所で紹介しますが、正確なオークション情報は商談を進める上で最も大事な物です。

尚、受講生にはインターネットオークションを紹介しておりますので、そちらのサイトから豊富なオークション情報、最新の落札価格の情報を見ることが出来ますし、入札して車を買うことも出来ます。

必要資金について

端的に言って、大いにこしたことはありません。

100万円よりも1,000万円の資金の方が、余裕を持って、色々の手を打てる、ということも事実です。

ただ、大方の受講される方の平均値は2~300万円という場合が多いようです。

初めてスタートされる方は、まず50万円くらいの資金から、5万~20万円位の安い車から初め、2~3台の輸出を経験してみてください。

このことで初めて、ビジネスの掛け算の核になる輸出の感触をつかんでください。

おそらく、初めてのビジネスでは、そんなに期待したほどの利益は出ないと思います。

特にオークションで仕入れたものについては、損益ぎりぎりだったり

するものです。

しかし、オークションでの仕入れは非常に奥が深く、素人はそんなに上手な仕入れはできません。

例えば97年式のLH113のハイエースが、初めは30万で買えたとして、同じ型式の車がやがて20万円で買えるようになります。

それは仕入れのときの熟練度と集中力の違いです。

早い人は2~3ヶ月でかなり習得するものです。

この辺のコツを会得するまで、他人のお金を当てにして、借金を重ねるのは賛成しかねますし、自分の思い込みだけで、現在の勤め先を飛び出てくるというのは、一寸待った方がよいかもしれません。

確かに可能性に満ちたビジネスですが、Steady Onward(着実な前進)

で成功を掴み取りましょう

第二章 売りの研究

どのようにして海外のバイヤーを見つけるか

おそらく皆さんの最も興味のあるテーマのひとつであろうかと思います。

この講座ではあくまでも原則にのっとったノウハウを中心に話を進めて行きたいと思います。

すなわち、たまたま知り合いがニュージーランドにいて車を欲しがっていた事からビジネスがスタートした、と言ったような特別のコネクションに基ずいた話は度外視して考えます。

まず貴方が日本の中古車の輸出をビジネスとしてやりたい、という意思を持っている事を、当該相手国のバイヤーに知ってもらわなければなりません。

簡単に言うと自分の意志をどのように相手に伝えるかと言う事です。

表現の言語は総論でお話ししたように、まず英語でしょう。

さて、どのような手段が考えられるでしょうか?

一、公的機関の利用

1)海外にある各国の商工会議所を利用

2)日本国内の商工会議所にくる引き合いを利用

3JETROを利用

一番オーソドックスな方法は、ねらいをつけた国の商工会議所にイーメールや手紙を書く事でしょう。

バイヤーの紹介方を依頼し、会議所の出版物に自分の名前、ファックス、ビジネスの目的などを掲載してもらいます。

ほとんどの商工会議所では、月に1度程度の出版物を発行していたり、海外からの引き合い状を、各メンバーに回覧したり、紹介したりするようなシステムが有るものです。

多くの貿易業者が、まず試してみる、始めの第一歩といったところでしょうか。

使い古されたような方法ですが、ところがその効果は馬鹿にしたものでは有りません。

特に無料でサービスが受けられると言うのがありがたい話です。

何の仕事でもそうですが、このような基本的な努力を積み重ねて行くところにビジネスの成功の鍵が有るような気がします。

WORLD CHAMBERS NETWORK

http://www.worldchambers.com/

一日に10通づつ、ファックス番号がわかるところはファックスで、住所しか分からないところは航空便で、E-MAILが可能な方は、それなりにコンタクトをとってみたらいかがでしょうか。

これらの商工会議所の情報を利用するためには、下記の例文と簡単な自己紹介を沿えて、取引先の紹介、及びあなたの情報を定期刊行物に掲載してもらうことを依頼します。

一日10通、一ヶ月で300通、三ヶ月で900通、、これでかなりの国の商工会議所にアプローチできます。

中には2度3度とかなり頻繁にアプローチする会議所もでてくることでしょう。

一つ注意をしていただくことがありますが、こういった会議所は大体において事務量が膨大で、しかも予算が限られていることが多いものです。

くれぐれも先方に無用な事務負担をかけたり、余計な出費をさせたりしないように配慮して下さい。

2)日本の商工会護所の利用

海外企業から、各々の商工会議所に寄せられた、取引照会が掲載された出版物を利用できないか各商工会議所を調べてみましょう。

特に、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸等などの大都市には、世界からの引き合いが寄せられます。

各商工会議所のシステムに登録して積極的に利用してみてください。

 WEB商工会講所名籟

http://www.cin.or.jp/cin-cgi/me_list99open.asp

日本国内商工会議所ホームページー覧http://www.infomart.or.jp/ccis/

3JETRO(ジェトロ)を利用

JETRO(ジェトロ)

http://www.jetro.go.jp/indexj.html

ジェトロ(日本貿易振興会)は、日本貿易振興法により設立された特殊法人で、総合的な貿易振興機関としてさまざまな事業を行っていますが、2003年10月に、独立行政法人 日本貿易振興機構として新たなスタートを切りました。

前身である特殊法人「日本貿易振興会」は1958年(昭和33年)に、わが国の貿易を総合的に振興する機関として設立され、1998年(平成10年)にはアジア経済研究所と統合し、戦後の外貨獲得をめざした「輸出の振興」、貿易黒字増大・欧米との経済摩擦下での「輸入の促進」、さらには「開発途上国の経済発展に向けた研究・支援」など、時代の要請に応じた事業を展開してきました。

最近では、世界経済のグローバル化に対応して、地域経済と中小企業の国際化の推進も重要な事業のひとつとしています。

ジェトロは70ヵ所を超える海外事務所、東京、大阪の本部、アジア経済研究所、36ヵ所の貿易情報センターが設置されています。

  JETRO(ジェトロ)図書館

一般の方々に無料でご利用いただける国際ビジネスの専門図書館です。

ジェトロの海外事務所を通じて収集した世界各国の統計、会社・団体名簿、貿易・投資制度などの基礎的資料、関税率表などの実務に直結する資料等、多岐にわたる資料を取り揃えています。

各種データベースもご利用いただけます。

その他にも、国際取引に必要な情報を要領よくコンパクトにまとめた書籍として、ジェトロ監修による『JAPAN TRADE DIRECTORY』があり、あなたの希望する輸出、輸入別商品名、希望取引先、電話、ファックス、E-mai1アドレス及びURLなどの取引情報を掲載することができます。

 ジェトロ・ビジネスライブラリー

2004年11月のリニューアルに伴い、「ビジネスライブラリー日本語トップページ」は移転しました。

「ビジネスライブラリー日本語トップページ」
http://www.jetro.go.jp/library/

二、公的機関以外の、海外のバイヤーを見つけるための方法

それでは、取引相手になる海外の中古車バイヤーを見つけるための方法を具体的に見ていきましょう。

1)インターネット

①ホームページ

②貿易掲示板:Trade Bulletin Boardの利用

まず、インターネットを利用する方法から見ていきましょう。

まずあなたが日本で、中古車輸出ビジネスをしているということを、世界中に発信する必要があります。

そのために一番効果的な方法は、あなたのビジネスのホームページを持つことです。

ホームページビルダーのようなやさしいソフトがありますのでぜひトライしてください。

ブログでも結構ですが、ライブドアなどの無料のものは、かなり加工をして使わなければなりませんので、本当はMTをインストールしてしまったほうがよいのですが、、、

そこまでやるのであれば、むしろ普通のホームページのほうが良いかもしれません。

弊社のほうでも、PC事業部がありますし、英文の中古車輸出業の

ホームページはお手の物ですので、お問い合わせ下さい。

実際にビジネスをはじめる前に、各国の特徴を掴むためにも海外のバイヤーから情報を集めることがとても重要です。

海外のバイヤーから情報を集める手段として最も有効なのは、再三

言いますが、自杜のホームページを持つことです。

なぜなら、日本の中古車に興味を持つ世界中のバイヤー達が、鵜の目鷹の目で、インターネットを検索して、よい輸出業者を探しているのです。

では、世界のバイヤーを相手にビジネスするためには、どのようなホームページを用意すればいいのでしようか。

まず、第一に世界共通の言語である英語のホームページを持たなくてはなりません。

ほとんどの国の場合、ことビジネスでは、英語のみで用は足りるはずです。

もちろん全てのバイヤーが英語圏の人間とは限りませんので

あなたがスペイン語やロシア語などの言語でホームページを作ることが出来るのなら、それなりのセールスポイントになると思われます。

特にロシア語、スペイン語などは、バイヤーの数も多い割に、英語が出来ないバイヤーが多いので、有望かもしれません。

ホームページのコンテンツは、まずあなたのプロフィール、支払い方法、希望する取引条件、住所、電話、ファックス、イーメール等の連絡先などは必須でしょう。

在庫表は、現実には車を所有していなくても、架空の在庫として、数十台の在庫表を、例えば、インターネットオークションから情報や写真を取り出すなどして作っておかれた方がよいでしょう。

②貿易掲示板

貿易掲示板を探すには、Google 、Yahoo! などの検索エンジンで、「trade bu11etin board」とキーワードを入力します。

数百という貿易掲示板がありますが、これらの、インターネットの貿易掲示板にあなたの輸入業者募集の情報を登録してみたらよいでしょう。

インターネット上にあるこれらの貿易掲示板へは現在、ほとんどは、検索エンジンヘの登録と同様に無料であなたの情報を掲載することができます。

貿易掲示板に掲載されているオファーは、それぞれの商品やサービスの種類別などのカテゴリーで細かく分類されています。

輸出の場合は殆どが「Offer to Se11」、中古車に関するオファーは、「transportation,automobi1e,vehic1e,car,used,second hand」などのカテゴリー内ということが多いでしょう。

時には有料の情報もありますので、貿易掲示板を利用するには、念のため、注意事項には目を通してください。

もし、英文のホームページを持っているのであれば、アクセスアップにもなりますので、登録されることをお勧めします。

登録には、必ず英語のホームページのURLの記載をしましょう。

取引を希望するバイヤーからは直接、E-mai1、ファックス、電話などでコンタクトがあります。

時間のない方には、あなたの情報を有料で貿易掲示板へ登録代行してくれる会杜があります。

  • 商工人名録

代表的な商工人名録には、ジャパン・イエローぺ一ジなどがありますが、それらに広告掲載する方法もあります。

ジャパン・イエローぺ一ジは全国業種別英文電話帳でファックス、E-mai1、インターネットURLなどの情報が載っており、世界100ヶ国で販売されています。

日本の取引先や輸出業者を探すために、主に海外の商杜やバイヤーが、よく利用していますし、海外からのビジネスマンのために、日本の主なホテルには常備されています。

株式会社ジャパン・イエローぺ一ジ

http://www.yellowpage-jp.com

E-mail:yel1owjp@yel1owpage-jp.com

〒102-0072東京都千代田区飯田橋4-6-9 ST ビル

TEL:03-3239-3501

FAX:03-3237-8945

なお、通常紙媒体の広告を掲載すると、ジャパン・イエローぺ一ジのホームページにあなたの紙媒体の広告を無料で掲載してくれます。

このホームページは80~90%は海外からのアクセスだそうです。

3)こちらから積極的に、直接個々のバイヤーにアクセスする方法

既にオファーできる車両情報を持っているか、または、バイヤーのオーダーに応じて即仕入れをする環境が整っている場合には、直接個々のバイヤーの連絡先にコンタクトを取る方法が効果があがります。

①インターネットの検索エンジンを利用する

検索エンジンで、ターゲットとした国の中古車ディーラーを直接探す方法があります。

この場合は、他の仕入先(たとえばマーケット国の卸業者、輸入業者などから)から調達している可能性もあり、貿易掲示板と違って、相手は必ずしも貿易を望んでいるとは限りません。

ただ、ビジネスをやっているものは、常に有利な仕入れを考えていますので、話の持って行き方では、大いに可能性はあるといえます。、

又中古車の輸入の経験がない相手である可能性もあります。

そのような場合は、根気よく、ともに勉強をしていくような、相手を良いバイヤーに育てていく位の気持ちがあれば、将来楽しみなバイヤーに育つ可能性はあるでしょう。

②貿易掲示板(爾後、BBと言う)billboardbulletin board〔【略】BB〕●directory boardhoarding〈英〉●mimic boardnotice boardnotice platesignboard

BBには中古車に関するオファーも多く掲載されています。

この場合、相手が既にビジネスの相手を探しているということですから、商談につながる確率はかなり高くなります。

登録が終わると、これで一安心といった気持ちになってしまい、せっかく掲示板に登録された輸出業者からのオファーにはあまり目を通さないといった傾向があるようですがもったいないことです。

また、この方法の場合、相手は何らかの貿易の経験はあっても、中古車に関しては全くの初心者である、ということもあります。

後になって行き違いが起きないように、具体的な商談に入ったら、取引内容や条件などを、お互いに良く確認するようにしてください。

いずれにしても、あなたのアイデアを総動員して、良いバイヤーになりそうな取引相手を探すために、インターネットをうまく利用してみて下さい

4 )  海外からのオファー情報

弊社では、会員制で世界各国のバイヤーから寄せられた最新のオファー情報を提供しています。

少なくとも、月100件以上のオファーを提供するようにしています。「海外バイヤー情報」は受講開始時より無料配信です。継続して「海外バイヤー情報」の配信サービスを受けるためには、別途、開業支援会に入会する必要があります。

活用していただくと、効率よく情報収集ができるかと思います

第三章 買いの研究:仕入れ

仕入れのノウハウ

中古車輸出業を営む上で、仕入れは最も大事で、デリケートな業務であると言えます。

何件かのバイヤーを持つようになると、後は80%は仕入れの能力でビジネスの成否が決まるといっても過言ではありません。

そこで、中古車輸出において考えられる仕入れルートをいくつか取り上げ、それぞれの特徴やそれらの具体的な方法について考えてみましょう。

1)オートオークション

まずは、オートオークションですが、日本には、現在オークション会場といわれている会場が100以上ありますが、大別して、その主催者は三つのタイプがあります。

まず昭和40年代、通産省、公正取引委員会の肝いりで、中古車の流通の透明性を高め、近代化を促進するために、各県に一つの中古車販売業者の組合を作りオークション会場を作ることが奨励されました。

その施策に基づいて、設立されたのが、いわゆる組合系のオークションで、各都道府県の中古車販売商工組合が主催するものです。

特徴としては、組合員平等の原則に則り運営されますので、大手も、中小も平等ということで、おっとりしていますが、いささかビジネスとしては反応の鈍いところがあるでしょうか。

今ひとつは、トヨタ、日産などの新車を扱うディーラー達が、主に下取り車を捌くために設立したオークションです。

あくまでも、メーカーの都合で出来たオークションですので、出品は出来ないとか、経理面で融通が利かないなど欠点もあります。

最後に、一般の私企業運営するオークションですが、これは、オークションヘの出品料・落札料などの手数料収入でビジネスをするタイプのものです。

USSに代表される私企業オークションの隆盛は目覚しく、大きな会場では一日に数万台以上のセリをこなします。

只、成果主義が徹底しているようで、多く買い付けるバイヤーに対する優先的な扱いは、徹底しています。

さて、輸出業者がこれらのオークションを利用する場合に予想されるプラスとマイナスについて考えてみます。

オークションが現在のように発達する以前は、それこそ輸出業者は全国の業販、等卸業者、所謂モーター屋という町の修理工場、トラックを所有する運送会社、解体屋等など、くまなく車を捜し歩いたものでした。

しかし、現在のようにオークションが発達することにより、輸出用の車を見つけることは、格段に楽にはなりました。

しかし、ビジネスの常で、楽になれば、人が群がり、輸出業者も増え、

競争が厳しくなってきます。

輸出業者が探す車輌は、マーケットごとに大体皆同じような車種であるため、どうしても競り合いになります。

日本人同士の競り合いであれば、おおよその貨幣価値は同じですので、一台あたりの粗利が¥50,000-以下になるような仕入れは控えますが、海外から出稼ぎに来ているようなバイヤー達は、自国の貨幣価値で判断しますので、一万円の粗利まで買い進んできます。

時には、特定のマーケットでの人気車種は、国内の相場を無視してセリ値が暴騰します。

この現象は、所謂外人バイヤーが日本に定着してビジネスを展開するようになると、幾分緩和されるようです。

日本の諸物価の高さに、音を上げるようになります。

最低でも1台あたり3~4万の粗利がなくては、正常のビジネスとして運営できないということに気がつくからです。

しかしながら、輸出車輌を探すのは楽になった反面、競争が激化して粗利がきつくなったという事実は確かです。

昔のように、一台20~30万も儲かったという時代はおわりました。

しかし、ホームランは無理だがヒットを重ねて、得点を稼ぐという手堅いビジネスは、かえって昔よりもやり易くなったともいえます。

特に最近では、インターネットオークションが大変便利な形で利用できるようになりましたので、少ない粗利でも、楽にビジネスが展開できる道が開けてきました。

ここで、トータルの流れとして、中古車輸出での車の仕入れと販売の現実をみてみます。

まず、日本には現在7000万台を越える車があるといわれています。

これらの全ては、所謂中古車であるわけです。

従って、一番理想的な販売形態は:

一般の車のユーザーから仕入れて、直接、海外の末端のユーザーに販売することです。

しかしながら、現状の中古車輸出の殆どは:

ユーザー➝下取り店(メーカーでの下取り、買取店等)➝オークション➝輸出業者➝海外輸入業者➝海外小売店➝海外末端ユーザー

のような形になっています。

もちろんこの形の一端を省くことが出来ただけでも、ビジネスとして大きな可能性が出てきます。

方向として、末端の所有者から直接仕入れることを考えるということは、正しい認識だと思いますので、この部分を組織的に展開して行けたら、面白いと思います。

弊社では、かねてから、この部分をいかにビジネスとして、実現していくかを模索していましたが、ある程度の具体化のめどが立ちましたので、この部分は、別途提供する機会もあると思います。

2) 卸し業者

数年前までは、我々のビジネスの仕入れは殆ど卸し業者からのものでした。

しかし,この数年のオークションシステムの発達によって、卸業者も我々が買い付けに行くのを待っているといった、状況ではなくなりました。

少しでも在庫があれば、直ぐにオークションに出品して、現金にかえてしまいます。

そのほうが、ずっと経営効率が良いわけです。

オークションの支払いは、早いですし、安全です。

時には,結構良い値段がつくこともあります。

それでも尚、在庫を抱えて、今までの卸し業務を続ける意味が無くなったのです。

買い手側も、オークションの場合は、多くの車の中から選択できますし,妙な人間的なしがらみもなく、自由な仕入れができます。

色々な意味で、車のオープンな流通の場として、オークションの発達は、我々のビジネスをも変えていくきっかけになってきました。

この講座自体も、以前のような、ディーラー回りを中心にした卸業者に依存した仕入れを前提にしていては成り立ちません。

我々のビジネスが、仕入れに対して特別なパイプを持っている人しか参入できない、と言うことになってしまうからです。

なんといっても国内の中古車販売店は,各ディーラーの業販に対して、長い間の付き合いの積み重ねで、格段の力をもっています。

現在でも卸をしているところがあるようですので、、インターネット、などからピックアップしてみて参考にしてください。

レンタカーやリースアップ車を業販で扱っているところです。

特徴としては、年式が新しいし、整備はよいのですが、走行距離は飛んでいます。

4)値付け(見積もり)

どのように値付けをすれば良いか?

なかなか難しい課題です

ニュージーランドのマーケットの場合は、車輛の価格はいわゆる素通りで、そのまま利益無しです。(個人からの依頼は別として)

エージェントフィーとして\60,000~80,000相当の金額で、船の手配から陸送、通関手続きから船積までの一切を引き受ける、というパターンが一般化しています。

仕入れ金額の立て替え払いの問題とも絡んで、上記のような取引の形態がベストであるかどうかは、きわめて疑わしいのですが、現在のところ私一人で異をとなえてみても無意味でしょう。

一般的な値ずけは、車両価格+オークション落札料+陸送費+シッピングチャージ+利益

になります。

それぞれ落札料=8000円前後、陸送費=8000円前後、シッピングチャージ=15000円前後そそれに船賃を持つ場合は船賃、行き先の国によって違いますが、5万から10万位が相場です。

1台からの粗利は5万円前後でしょうか、

第四章 取引の実際

■バイヤー情報をすでに持っている場合

いまだバイヤーの名前や連絡先などの情報が無い場合は、売りの研究の「どのようにしてバイヤーを見つけるか」を参考にして、バイヤー情報を先に集めてください。

1)オファー:取引の申込

どのようにしてバイヤーを見つけるかの、項に沿ってある程度のバイヤー候補を見つけ出したら、具体的にどのように取引を進めていったらよいのかを次に説明します。

弊社の「海外バイヤー情報」を購読されている方は簡単です。

バイヤー情報からあなたの興味がある相手に対して、連絡を取ることです。

初めの頃は、あまり予断を持って、国などを選別せずに、片っ端から毎日、定型文章を作って、10~20通以上はメールを送ってみてください。

①取引の申込の際に必要な記載事項は

1)相手を知った経緯

誰でも見知らぬ相手からのメールやファックスには警戒感を抱くものです。

簡単で結構ですので、一言どうしてバイヤーのことを知ったかを書き添えましょう。

2)簡単な自己紹介

自分がどういう人間か、当たり前のことですが、相手とは初めてですので、相手に対する情報は、お互いに多ければ多いほど親近感が涌くものです。

本文:用件

是非、あなたと取引がしたいという希望等、又あなたが先方に聞きたい事など、こちらの方で先方に是非伝えておきたい事、例えば、支払い条件は、是非船積み前のTTでおねがいしたいので、よろしくお願いしたいなど、、、。

とりあえず反応のあったバイヤーに具体的な商品をオファーするための情報取りにもなります。

次項のカウンターオファーの項とダブるところもありますが、ここでは、とりあえず先方に具体的な取引をする意思があるかどうか、あるとしたら、必要最小限の情報の獲得をするというスタンスで行きましょう。

個々で注意しておきたいのは、どのようなやり取りをスタートするにせよ、相互に確認しておかなければならない事項がありますので説明します。

6)とりあえずの確認事項

①相手の国名、港

バイヤーによっては自分の国の名前、港などを平気で書き忘れてくることがあります。

真っ先に、国名、仕向け港、を確認してください。

②取り引き相手

相手の会社名、担当者の名前とポジション

③希望車種の明細

希望する車種と型式

中古車輸出で海外バイヤーとのやり取りでは必ず、型式の確認をしましょう。

日本と、海外マーケットでは、車の名前が異なることがあります。

又、型式がわかれば車の主要な情報がわかりますので、お互いの思い違いがスグ明らかになります。

④相手国の輸入制限

一応知っておいた方が良いと思いますが、あまり立ち入っても仕方がない部分もあります。

初めのうちは、やたらとこういうことを細かく知りたがりますが、あまりビジネスには貢献しないようです。

結構よく変わりますし、袖の下などで一般的には駄目でも、そのバイヤーに限ってOKなどという場合があります。

それよりも、支払いのタイミングに気を配るべきです。

後はバイヤーの求めるものを素直に見つけてあげる、トラブルが起こっても、きちんと支払いを先に受けていれば、こちらが一方的に損をすることはありません。

⑤右ハンドルの確認(Right Hand Drive or Left Hnd Drive

RHD

以外に先方では、気がつかない盲点です。

必ず確認してください。

出来れば、右ハンドルが法律で禁止されているのか、法律では禁止されていないが、マーケットとして事実上売れないのか、ということも確かめておいた方がよいでしょう。

⑥実際の取引の申し込み ( Proposal ) 英語例文

Dear Sir / Madam.

We have learned your name and address through the Internet.

We are one of the experienced exporter of Japanese used vehicles in Japan.

We would like to expand our business to your market with your kind cooperation.

Frankly, this is the first time todo business with your market,

Therefor we are happy if you could give us following information

to start with.

  1. Your country name and port name
    1. Your company name and the name of the person in charge of inport
    1. Let us know the car name,model and the year what   you are looking for
    1. Regulation of your market:RHD acceptable?

We are looking forward to hearing your favorable reply as soon as possible .

Best regards

N.Mitsuhashi

Managing Director of

Yokohama Trading Co., Ltd.

501Fuji Bldg. Furo-cho Naka-ku Yokohama Japan

Phone: 045-222-6200

Fax: 045-222-6286

Email:info@ytrd.com

URL:http://www.ytrd.com

日本語訳 

あなたの名前とメールアドレスをインターネットで拝見致しました。

弊社は日本の経験豊かな中古車輸出業者です。

このたび、あなたのマーケットに事業を拡大したいと思い是非あなたのご協力を得たいと思っています。

ビジネスをスタートするにあたって、次のことをお教えいただけないでしょうか

  1. あなたの国名と港の名前
    1. あなたの会社名と担当者のおなまえ
    1. お探しの車の名前、型式、年式を教えていただけますか
    1. マーケットの規制はいかがでしょう:右ハンドルは受け入れてもらえますか?

なるべく早い、ご好意のあるご返事をお待ちしております

よろしくお願いします。

三橋 宣男

代表取締役

横浜貿易株式会社

横浜市中区不老町2-8 不二ビル

Tel: 045-222-6200

Fax: 045-222-6286

info@ytrd.com

http://www.ytrd.com

2)カウンターオファー:オファーのやり取り

引き合いへの対応

あなたのオファーに対して、スグに具体的な見積もりにすすむ場合もありますが、多くの場合は、数回のカウンターオファーのやり取りが必要になることがあります。

最初の、オファー(proposal:申込)に対して返ってくるのも、カウンターオファー、そのカウンターオファーに対しての返信も又カウンターオファーです。

カウンターオファーの内容として主に確認事項が中心になるでしょう。

前項の必要記載事項と重複する部分もありますが、確認事項として

下記のようなものがあります。

①相手の国名・港の確認:

自分の国の名前を記載してこないバイヤーが意外に多いことには驚かされます。

慣れてきますと、国がわかるだけでどのよぅな車が欲しいのか、規制は等など、重要な情報はおおむね察しが着きます。

それくらい輸出する側にとっては重要な情報なのです。

E-mailの場合は、国名を判別するにはアドレスの最後の国記号で判断することも可能です。

②相手会社の正式名:担当者名:会社の職種

正式社名は当然のことですが、担当者名も確認して、以後その担当者名に当てて、連絡を取るというような形が望ましいと思います。

職種は、たまたまの注文なのか、今後の取引の継続が期待できるのか、

個人の使用目的か個人会社か、ある程度の規模の会社か等など、色々と今後の取引の参考になります。

③相手国の輸入規制の確認

深入りしなくても結構ですが、おおよその知識は持っておいて下さい。

バイヤーなど現地の人間に直接確認するのが一番確実です。

また、ビジネスをはじめたての人や、個人的に自分の乗る車を買いたいというようなプライベート・インポーターには、輸入の際の関税や規制などによるトラブルを事前に防ぐ意味でも、現地の税関などで確認をするように注意を促した方がよいでしょう。

(JETROの各国中古車輸入規制HPを参照)

④相手の希望車種の確認

車名だけでなく必ず型式で確認しましょう。

カローラだけでなく、例えばAE110ハイエースだけでなしに例えばLH113など、型式を記載するようにしましょう。

⑤RHD(Right Hand Drive)の確認

日本にいる我々にとっては、右ハンドルは当たり前、左ハンドルの国にいるバイヤーにとっては左ハンドルが当たり前という思い込みがあります。

相当に商談がすすんでから気が付くと言うようなことがままあります。

はじめのオファーのやり取りでしっかり確認しておいてください。

⑥船積条件:FOB・C&F・CIF

現在、中古車輸出でFOBが可能なのは、ニュージーランド、オーストラリア、カナダ、UK(United Kingdom:イギリス)など、所謂、先進国といわれる国だけです。

その他の国あての中古車輸出には、船会社が船賃回収の危険があるために輸出業者の方で先払いしてもらうC&F又はCIFを要求してくるのが普通です。

⑦海上運賃の確認

海上運賃は、一月ごとに変わる可能性があります。

特に、戦争をやっている地域の近辺の国、ドル相場が動いている時期油が高騰している時期などは要注意です。

必ず船賃の確認をしましょう。

⑧船腹予約の見込み:セイリング・スケジュールの確認

船が混み合っている場合もありますので、バイヤーとは窮屈なスケジュールの確約をしないこと。

We will try our best, but not sure now

ベストを尽くしますが、今のところは確かではないといった逃げ口上もどこかで用意しておくことが大事です。

実際、船のスケジュールは天候の都合などでよく変わりますので、その辺は先方にもそれとなく伝えておいた方が良いでしょう。

⑨見積もり金額の確認

一度の見積もりで、すんなりOKしてくることは少ないと思います。

逆にそんな場合は、ちゃんと支払う気があるのかどうか心配ですね。

当然のことですが、金を支払う気がないバイヤーは価格には執着しません。

⑩車の状態の確認

わかる限りで正確に伝えてあげることは結構ですが、親切が過ぎて、聞かれてもいないことに細かく言及する必要はありません。

走行距離などは、要請があったら答えてあげることで良いと思います。

車の程度の表現はなかなか微妙なところですが、オークションの程度を表示する、5,4,3,2,1の評価点も、海外マーケットで定着しているわけではありませんし、各オークション会場で結構ばらつきがありますので、一概にオークション点数で行くというわけにも行きません。

ニュージーランド、オーストラリア、UKなどは日本の車の評価と似通っていますが、他の国ではそれぞれ価格の方が先行して、規制の範囲内の最も安い車に需要が集まる傾向があります。

⑪支払い条件の確認

冒頭にも説明しましたが、これが一番神経を使う部分です。

もう一度、読み直してください。

TT決済、それも出来れば全額前金を、少なくとも船積前にいくばくかの前金を確保するようにお勧めします。

3)見積りについて

見積もりの実際とその内訳

仕入れの値付けの項も参照してください。

オファー、カウンターオファー、見積もりと便宜上3つの項に分けて説明していますが、実際にはここからがカウンターオファーで、ここからが見積もりで、というように分かれているわけではありません。

最初からいきなり、価格を提示してオファーすることも多いですから、

ここでは、頭を整理するための分類というように理解してください。

まず車両の相場を確認し、買ってしまってある車ならその価格、あるいは、価格の決まっている車ならその価格に、その車を入手するのに必要な経費を込みにしたものを計算します。

オークションからの仕入れであれば、落札料、陸送費、消費税、諸掛などをプラスすることを忘れないようにしてください。

見積りは車輌代金に国内での必要経費、海上運賃などと利益を乗せて算出します。

見積り金額の大まかな内訳は以下の通りです。

見積りの内訳

1 ) マーケット相場の確認

自分でどうしても判断がつかない場合は、ガリバーなどの買い取り店で査定額を出してもらい、それを参考にするのも一つの手です。

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2)輸出条件(貿易条件):FOBC&FCIF

輸出入取引において、重要な貿易条件にはさまざまな形がありますが、中古車の輸出の場合には、FOB(Free on Boad)、C&F、CIF

の3つで充分です。

貿易条件とは、様々な費用負担と危険負担の範囲を既定する建値条件のことです。

危険負担とは、ここの時点までに起こったことは、売り手の責任

それ以後のことは、買い手の責任というふうに責任の範囲を明確にするものです。

通常は、積荷が船の舷側を越えた時から、買主に責任が移ります。

様々な貿易条件がありますが、実際にはFOB, C & F , CIFのいずれかでオファーをすることになります。

F.O.B ( Free on Board )

通常FOB YOKOHAMAのように必ず輸出港名をつけて書きあらわします。

輸出港本船渡し価格の意味で、車輌代金と国内での諸経費が含まれますが、海上運賃と海上保険はバイヤーが負担することになります。

C & F ( Cost & Freight )

C & F DUBAIのように仕向港(到着予定港)名をつけて書き表します。

CostFOB価格を意味しますので、FOB に 海上運賃を加えた価格になります。

 C.I.F ( Cost, lnsurance and Freight )

通常CIF DUBAIのように仕向港の名前をつけて表します。

海上運賃、海上保険料込みの価格で、上記のC&F  に海上保険料を加えた価格になります。

3)国内諸経費

国内で必要な、車1台の輸出にかかる必要経費を実際に見てみます。

陸送代

近距離で乗用車クラスで;約\5,000~\10,000-/1台

オークション会場、または保管場所などから乙仲のヤードまでの陸送代金ですが、県をまたがったりすると割高になります。

乙仲の手数料

参考までに、ある乙仲の 輸出車輌取扱い料 を下記に載せておきます。

各乙仲によって若干の違いがありますので、詳しくは直接問い合わせるようにしてください。

輸出車輌取扱い料

PCC船:自動車専用運搬船、在来船 (一貫船積み作業料)

乙仲指定ヤード受け➝入出庫・保管➝輸出通関➝横持ち➝横浜港湾岸船舶側納入迄(保管15~30日間、輸出通関、横持ち、シッピングチャージ込)。

①14M3未満(乗用車クラス)          \16,000/台

②14M3以上19M3未満(4WD,VAN等)    \19,000/台

③19M3以上26M3未満(2t Truck等)     \22,000/台

④26M3以上55M3未満(4t Truck等)     \28,000/台

⑤55M3以上 (10t Truck等)             \36,000/台

コンテナ船(一貫VAN詰め作業料)

乙仲指定ヤード受け➝入出庫・保管➝輸出通関➝バン詰➝ラッシング➝ドレイ➝横浜港コンテナ・ヤードへの納入迄(保管15日間、輸出通関、ドレイ、バン詰め込)。

  • 20’(20フィート) DRY per VAN ( 1台積 )  \60,000
  • 40’ DRY per VAN ( 2台積)              \90,000
  • 40’ DRY per VAN ( 3台積)                 \130,000など

正確な料金と作業内容については、乙仲業者によって多少異なりますので、各々の、取引先の乙仲で直接確認してください。

通関書類作成料

約\2,000-/1台

シッピング・インストラクション(船積依頼書)と通関用インボイスの作成料を乙仲に依頼した場合の料金相場です。

その他に、抹消書類の英文訳が必要になります。

L/C決済用の書類作成は、別途料金が必要になる場合があります。

特に、バングラデシュのLCの買取書類は、一台あたり1万円でも敬遠されます。自分で頑張って挑戦してみてください。

消費税

乙仲の手数料(シッピング・チャージ)には消費税はかかりません。手数料をはぶいた合計金額に対して5%がかかります。

税務署へあらかじめ消費税還付の申請をしておくと、最短3カ月おきで返金されます。この消費税還付については、個々の立場によって、還付条件が違うので、詳しくは、最寄りの税務署でご確認下さい。

輸出検査料

主なものに、JAAI(財団法人日本自動車査定協会)、JEVIC(日本輸出自動車検査センター)などがありますが、現在ケニア、タンザニア、モーリシャス,スリランカ、バングラデシュなどがJAAIの検査を要求してきます。

JEVICはニュージーランド向けのMAF検査・走行検査などです。

JAAIの輸出検査は乗用車、バンクラスで約\35,000-~/1台(検査後、港指定ヤードまでの陸送費用も含む)

輸出国によっては、自動車査定協会などによる輸出検査が義務づけられている場合があります。

SGS、OMIC(これらの経費はバイヤーサイド支払うことになっています)については、2005年あたりから殆どなくなってきました。

廃止されたという噂があります。

4)海上運賃(フレイト)

海上運賃を売り手が払うか、買い手が払うかで、輸出入取引において欠かせない貿易条件である、FOBとCIF又はC&Fとに分かれます。

5)船便

C&F、またはCIFなどの貿易条件をバイヤーの方で要求してきたようなときは、船賃を加えた価格で見積りをしますので、仕向港までの船便の情報を確認しなくてはなりません。

船会社、其の代理店、乙仲などで車専用船やコンテナ船のセイリング・スケジュールや船賃をその都度確認します。

この様な船関係の情報は、外航定期船スケジュール関連情報の専門週刊誌で、全ての外航定期船舶の配船スケジュールがもれなく掲載されているSHIPPING GAZETTEで参照してください。

海外への船便を扱うプロ達が参照する情報誌で、外航コンテナを利用するような場合などに非常に参考になります。

この本は、インターネット経由の購読も可能で、ネットでは船便の検索も出来ますので、大変使い勝手が良いと思います。

株式会社ジャパンプレス社

http://www.japanpress.co.jp/

107-0061東京都港区北青山2-12-8

ジャパンプレスビル シッピングガゼット出版事業部

TEL:(03)3404-5151

FAX:(03)3404-5152

海上運賃の計算方法

車の場合は、俗に才勝ちといって、重さより容積で計算しますので、まず輸出車輌のM3 (高さ×長さ×幅) を出します。

船会杜、または乙仲に車種 ( M3 )と仕向港を伝えると「US$65 / M3」といった一立方メートルあたりのドル建て単価を教えてくれます。

PCC船(車専用船)、在来船の場合

輸出車輌の(高さ×長さ×幅)を計算してM3をだし、船会社に確認したフレイトの単価を掛けて計算します。

例えば、カローラクラスで約10M3ですのでドバイ( UAE )までのフレイトは、

10M3×US$65 /M3=US$650

と、なります。

1ドル=\110であれば、$650x110=\71,500-になるわ分けです。

コンテナ船の場合

コンテナ一本についていくらというように、ボックス・フレイトなので車専用船のように一台一台の計算をする必要は有りませんが、コンテナ代金のほかにコンテナ・ヤードから船積みするまでのTHC (ターミナル・ハンドリング・チャージ)を船会杜に支払うことになっています。THCは仕向国によって異なります。

SHIPPING GAZETTEを参照。

また、その他、航路によっては基本運賃額の他にBAF(Bunker Adjustment Factor)CAF ( Currency Aajustment Factor )などが

追加料金(サーチャージ)が必要な時もあります。

BAF (バフ)とは、船の燃料の費用を調整するため、CAFは通貨調整要因のことで、船を運航するために使用する多数の通貨の変動を調整するための費用ですので、それら全ての要因を含んだオールイン(これら諸費用全部を含んで一立方メートルあたり何ドルか?)で海上運賃を計算します。

月が変わるとフレイトも値上がりする場合がありますし、またBAF , CAF も頻繁に変わりますので、その輸出の都度フレイトを船会社や乙仲業者に再確認してください。

尚、海上運賃は日本円で支払うことになりますが出航日前日昼のレートで換算されます。

6)海上損害保険

海上保険の算出方法は:

通常CIF価格 × 110% × 約0.3% ( 保険料率 )になりますが

また最低掛け金は3,OOO円となりますので、保険料が3,OOO円に満たない時は、\3,000になります。

中古車輸出の場合は殆どが\3,000-と考えていいでしょう。

又ドル建て契約の場合は、US$27.2-が最低掛け金になっています。

7)最後に利益分をプラス

利益は、仕入れ値にもよりますが、初めのうちはオークションの最低相場からですと、通常粗利で\30,000~50,000-が目安でしょう。

オークションの仕入れは、なかなか奥が深く、特に現車のオークションで慣れてくると、はじめの頃より5~6万円くらい安く仕入れることが出来るようになってきます。

又、価格の高い車、支払い条件がL/C (信用状)などの立替やリスクがある場合などの場合、それに応じて利益を上乗せします。

4トン車、10トン車、バス、ダンプ、ミキサー車、パッカー車など特殊車両などは、大体\100,000~\150,000位で計算しますが、あくまでも仕入価格しだいです。

このビジネスでは、仕入れの成否が利益に直結するのです。

海外のバイヤー達は、想像以上に日本の中古車マーケットや取引価格をよく知っているものです。

彼らは日本で一番安く出してくれる輸出業者を探していますし、あなたの方もその国の一番高く買ってくれるバイヤーを探すわけですので、その意味ではなかなか熾烈な戦いになるわけです。

4)契約締結までに確認すべき記載事項

①車両の確認:必ず型式を明記する

車両に対する勘違いがないか、現地では日本名と違う通称で売られている場合があります。

その意味でも型式による確認は必ず行ってください。

年式もよく規制される事項ですので、必ず確認すること。

マーケットによっては、車検証に記載されている初年度登録を基準にして年式を計算するのではなく、車の製造年月日を基準にするところがあります。

年度をまたぐような場合には、前年度の12月に製造されても、翌年の一月に登録されたような場合などは、規制に引っかかってしまうようなことがおきます。

これを回避するためには、下記の参考資料があります。

「車体番号一覧表」

社団法人 日本自動車工業会

東京都港区芝大門1-1-30

日本自動車会館

電話番号:03-5405-6124

これは、同一型式の車体番号によって、どの年度に製造されたものかがわかる本で、この様な規制を行っているバングラデシュや南米の通関当局の役人も参考にしているということです。

最もこの本で、嫌疑のかかった車輌の持ち主から袖の下を稼ぐのが目的だという噂もあります。

AT,F5などトランスミッションを明記

ATはオートマチックトランスミッション(Automatic Transmission),MTは(Manual Transmission), F5は(Floor 5 fast /Floor 5 Transmission)のような書き方をしますが、これらも海外バイヤーにとっては重要な情報で、おおむねMT、F5などマニュアルトランスミッションの方が人気があります。

FUEL:燃料Diesel or Petrol

マーケットによって、Diesel を好むところとPetrol(ガソリン)を好むところとがあります。

スリランカなどはDiesel、ケニア、バングラデシュなどはPetrol

が好みです。

なかには、乗用車はPetrol、商用車はDieselというところもあります。

  • 排気量:cc

マーケットによっては、排気量の大小で税金が異なり、1,500cc以下の車ばかり探しているバイヤーもいます。

税率が違うだけに、同じカローラといっても1300ccのものが圧倒的に人気があるというようなことがよくあります。

排気量の違いは、同一の車名でも、型式を見れば歴然とした違いがありますので、そういった意味からも、中古車輸出の場合は車名よりは型式を重視する傾向があります。

  • ドア

ドアについても、乗用車の場合は、3ドアと5ドアの違いによってマーケットでの人気が異なる例が多く、これも型式の違いでわかることが多いようです。

ハイエースの4ドア、5ドアの違いが価格に大きな影響を及ぼす例として、スリランカのマーケットがあります。

どういうわけか、4ドアの方が5~10万くらい高いのです。

現地の人に聞いても明確な理由はわかりません。

道路の状態が悪く、ドアがガタガタとうるさいというあたりでしょうか?

個人のパーソナルインポーターにとっては、自分が乗る車ということで、かなりうるさい注文をくれるバイヤーもいますが、たいていの場合は業者より高く買ってくれることが多いので儲けどころかもしれません。

日本のように、白は一般的に言って嫌われます

しかしながら、色つきの車は探すのが結構大変ですので、それなりの価格を要求しても通ることが多いようです。

  • マイレージ:km

一頃は,輸出用の車は、走行距離にこだわらないというのが相場でしたが、ニュージーランドのマーケットが異常にマイレージ(KM)にこだわるので、一時ニュージーランドの車のメーター巻き戻しがはやり国際問題にまでなったことがありました。

日本側でも、オークションを中心として、メーター巻き戻しに対する検索システムが発達したおかげと、「メーター巻き戻し」は犯罪であるという社会認識の変化により、現在はあまり行われなくなってきたようです。

ニュージーランド以外のマーケットでは、それほど走行距離にうるさい所はなく、むしろ価格が安いことの方が重要視されますので、ニュージーランドのようにマイレージにも価格にも両方うるさいところよりはやりやすいでしょう。

AC(エアコン),PS(パワーステ),CS(カーステ)CD,DM(ドアミラー),SR(サンルーフ)などのオプション

日本の中古車のように、オプションが充実している車はありません。

ニュージーランドの輸入業者は日本の中古車を輸入してみて、初めからオプションが充実しているのにびっくりしたといっていました。

オプションは特にパーソナルインポーターにとっては非常に重要な

要素になります。

代表的な略語には精通するようにしてください。

FOBCIFを明示した価格:出来れば¥表示

現在、FOB(Free on Boad)が一般的なマーケットはニュージーランドくらいです。

船会社に交渉して通りそうなのは、オーストラリア、UK、カナダくらいでしょうか。

他の国は殆どがCIFかC&Fです。

FOB(Free on Boad)は積出港名を、CIF、C&Fには仕向け港を明記するようにしてください。

又、為替のリスクを考えると、円建てでの取引をお勧めします。

例えば:C&F UK JP¥500,000-のように表記します。

もし,どうしてもドル建てを希望するバイヤーは、そのように言い返してきますので、仕方がなければドル建てでやるしかありませんが。

⑩車の程度の記載について

これはなかなか微妙な問題です。

海外バイヤーの希望する価格ではろくな車が買えないということは事実です。

かといって、ぼろ車をぼろだといってしまっては、みもふたもありません。

正直なところ、バイヤーを100%満足させて、自分も儲かるというのはなかなか難しいこともあります。

現状、国内でよい値段がつかない、リースアップ車輌、事故の修復暦車輌、走行距離の高い車などで、見た目の悪くないものを狙うというあたりでしょうか。

現実の車両を点検して、はっきりわかる欠陥については、隠したりしない方が良いと思いますが、精査して欠点をいちいち報告する必要はないでしょう。

現在ではバイヤーに、オークション出品車の写真をメールで送る事ができるので、前と比べて商談がスムースになりました。

⑪支払い条件

これもまた非常に、微妙な問題です。

冒頭の、支払いについて詳述してありますので、ぜひ読み返してみてください。

⑫必要な検査、書類などの確認

検査として主なものは、日本自動車査定協会の適合証(JAAI)のもの、またはJEVICなどの機関のものなどがありますが、後ほど輸出手続きの方で解説します。

⑬エンジンモデル

まれに、エンジンモデルだけでなく、エンジン番号まで要求してくる場合があります。

エンジン番号は素人では、読取るのが              難しい場合があるので注意してください。

最近、各オークション会場では、下見代行というシステムがあり、有料で

調べてもらえます。

⑭写真の添付

インターネットが発達し、デジカメで撮った写真が即座に世界の隅々にまで配信できるようになって来ました。

先ほどの車の程度の記載の食い違いも、適切な写真を送付することでかなり防げるようになってきました。

写真は、斜め前、斜め後ろ、座席の3枚ぐらいあれば充分でしょうが特別の要請、痛んでいる箇所などは臨機応変に対処してください。

いずれにしても、デジタルカメラ、あるいは通常に撮った写真をスキャナーでJPEGファイルにしてバイヤーに送付することで、一層このビジネスがやりやすくなったことは確かです。

5)車両代金の決済に付いて(英文例)

これらについては、冒頭にも解説してありますので参考にしてください。

ここでは、主流のTT(transfer telegraph)決済のときの支払いに関する英文のやり取りを解説します。

5)支払いに関する英語の例文  RE:Payment

Dear Mr.00000

Thank you for your order.

We are pleased to send you a Proforma Invoice by fax.

And then, please put your signature and fax back it to our fax NO.+81-045-000000

RePayment

As we have agreed , we also require a remittance of  50%(or20%,US$500- ETC) of  CIF value as deposit, by Telegraphic Transfer (T.T.).

For your information, we can also accept full amount T.T. as

advance payment for saving remittance charge,and troublesome procedure.

Bank Details:

○Bank Name:******* Yokohama Branch

○Account Name: Yokohama Trading Co.,Ltd

○Account No.:0000000

Soon after the receipt of the payment in our account, we will make booking and inform you the detai1 of the shipment immediately.

*Please let us know the fo1lowing information,so as we can

make the actual booking;

● Consignee : Your company’s or Your Name, Address, TEL and FAX

● Notify Party : Name, Address, TEL and FAX

After the settlement of the balance maney,we will send you the following document immediately.

*Original Bi11 of Lading

*Commercia1 Invoice

*Insurance Policy

*Certificate of Cancellation of Motor Vehicle Registration

*Certificate of Cancellation of Motor Vehicle Registration (translated in English)

Re:Balance Payment:

After the shipment we will FAX you the BL copy by FAX.

Please TT the balance many as soon as possible, we will send you the nessesary documents with original BL, immediately

If you have any questions, please let us know.

We are looking forward to your prompt reply.

Best regards,

N.Mitsuhashi

President 

Yokohama Trading Co., Ltd.

日本語訳

ご注文ありがとうございます。

ファックスで販売契約書をお送り致します。

サインをして私共のファックス+81-45-000000へご返送下さい。

また、同意いただいたように、前金としてCIF価格の50%(30%など同意したものを記入)をTTでご送金ください。

尚、送金手数料節約のために、又わずらわしい手続きを避けるために全額一括前払いもお受け致しております。

銀行口座:

● 銀行:00000銀行 横浜支店

● 名義人:横浜貿易株式会社

● 口座番号:00000000

私共の口座に入金が確認されたらすぐに船腹の予約をして詳細をお知らせ致します。

予約の際に以下の項目が必要となりますのでお知らせ下さい。

● 荷受人: 名前、住所、電話、ファックス

● 貨物到着通知先:名前、住所、電話、ファックス

残金の決済が済みましたら、下記の船積み書類を早急にお送りいたします。

● 船荷証券

● 商業送り状

● 保険証券

● 輸出予定届出証明書

● 輸出予定届出証明書の英訳(Export Certificate)

残金の支払いについて:

出航しましたら、B/Lのコピーをファックスします。

なるべくお早めに残額のTTをお願いします。

残額を受け取り次第、早急にBLと必要書類をお送りいたします。

何かご質問があればお知らせ下さい。

早急なご返事をお侍ち致しております。

6)契約成立について

 CONFIRMATION:最終確認事項

何回かのやり取りの後に相互の意志が固まったら、最終確認をして

契約を締結することになります。

現実には、もっとルーズなやり取りも結構多いようで、電話だけで書類を交わさないというような例もあるようですが、この講座では正式な形を開設しておきます。

支払いが絡むことでもあり、キチンとやっておいた方がよいでしょう。

価格などに同意してバイヤーが購入の意思を表明したら、オーダーの最終確認として、販売契約書を作成し、バイヤーヘファックスし、契約書の内容の確認とサインを促し、ファックスで返送してもらうようにした方がよいでしょう。

以後、この売買契約書に基づいて、船積みの準備などをします。

バイヤーとの確認事項 

初めての取引になるバイヤーとは、販売契約書を作成する前に、以下の事項について確認した方がよいでしょう。

尚、これらの書類は、船積み書類の作成時にも必要になります。

販売契約書:Proforma InvoiceSales Note, Sales Contract, Sales Confirmation etc.

Proforma InvoiceはSales noteなどの販売契約書の代わりに使用することもありますが、本来は最終的な見積書という意味です。

プロフォーマ・インヴォイスは買い手がそこに書かれている条件に同意して初めて契約が成立するのに対して、販売契約書は“買う意思は確定しているので、単にオーダー内容の確認のための書類である場合が多いようです。

どちらを使用しても基本的には変わりはありませんが、Proforma Invoiceで要求してくるバイヤーが若干多いでしょうか。

其の他重要な確認事項として

Consignee(荷受人)

貨物の荷受人の名前と連絡先:住所、電話番号、ファックス番号など。

Notify Party(貨物到着通知先)

時には、荷受人以外に船の到着に関する情報を連絡する必要が生じる場合があります。

貨物が仕向港に到着する数日前に、Consignee宛に船会杜、又はその代理店から、船の到着に関する連絡が入ります。

しかし、L/C決済の場合等、積み荷に銀行などの利害関係者がいる場合等は、連絡先が上記のConsigneeとは別に、Notify Party(積荷通知先)として名前、住所、電話番号、ファックス番号など連絡先の記載が必要になることがあります。

必要な船積み書類

詳しくは、輸出手続きの項で解説しますが、バイヤーから必要書類を指示してこない場合は、実際に船積みの手配をはじめる前に、バイヤーに必要な船積み書類の確認をしておきましょう。

第五章 輸出手続きについて

1)甲仲、乙仲(海運貨物取扱業者、Forwarder)

いわゆる船関係の業界では昔から、甲仲、乙中、丙仲という呼び名の仕事があったそうです。

甲仲は、船会社の代理店で、いわゆる船の手配を主な業務とするブローカーです。

乙仲は、大蔵省の税関長の許可を得て通関業を主に執り行う業者で、

この通関業を営むには国家資格の通関士の資格が必要です。

経営者に資格が無ければ、社員として資格者を雇えば良いわけです。

丙仲というのは、通関業者と荷主の間の橋渡しを主とする業務で、書類作成等、もっぱら荷主の便宜のためにサービスします。

現在のところ、乙仲以外の呼び名は一般にはあまり使われていないようです。

我々の仕事にとって最も必要不可欠の業者は、やはり乙仲でしょう。

車を搬入するヤードの管理運営から通関手続き、船積にいたるまで一貫して面倒を見てもらうことになります。

又、いわゆる甲仲ですが、通常の荷物であれば荷主が直接に船会社と船腹の予約契約をすれば良いのですが、中古車の場合は少々趣が異なります。

中古車の輸出という仕事も、まだ日本人の輸出業者が手堅くやっていた頃は、当然他の一般の荷物と同じように、輸出業者が直接に船会社と契約をするような例がよくあったようです。

しかしその後,大挙してパキスタンなどの外国人輸出業者が、この業界に参入するに及んで、事態はかなり変わらざるを得なくなったようです。

頻繁に船積の日程が変わる事、船積の台数が変わる事、台数が纏まらない事、支払いのトラブルなどから船会社の方も直接相手をする事を嫌がるようになり、中古車の輸出に関しては代理店を建てる方式に変わってきたのです。

従って、船会社によっては、たった一社の代理店しかないという所もあり、その代理店のご機嫌を損ねると船積が出来なくなる、と言ったような事もよく耳にします。

特に船腹の予約が難しいときには、輸出業者はよく泣かされるようです。

現実にビジネスをスタートして、貴方が良いお客として認知されれば、何処の業界でもそうですが、お客様として扱ってもらえるでしょうが、初めは無愛想な対応にまごつくこともあるかもしれません。

日本郵船なり三井商船なりに電話をしても、中古車のブッキングは直接受けてもらえません。

各代理店のブッキング先を紹介してもらう。(S/GAZETTE参照)

原則として、船会社は荷主を選べず、全て受け入れることになっているはずなのですから、、、

基本的に、乙仲とは、「乙種海運仲立業」のことで、海外のバイヤーとの商談成立後、通関手続き、船積みなどを依頼する通関業者のことです。

なかには、船腹の予約までやってくれるところもあります。

車専用船のある船会杜または日本通関業連合会等に問い合わせて、中古車の輸出を取り扱っているところを紹介してもらいます。

()日本通関業連合会

http://www.tsukangyo.or.jp/

このビジネスをしていく上で乙仲は非常に大事な存在ですので、中には無愛想なところもありますが、うまく付き合うようにしてください。

日本国内での手続きと必要書類

2)輸出抹消登録の手続き 

輸出抹消仮登録証明書 又は 輸出届出証明書

バイヤーへの船積の前に、国内でやるべき手続きがあります。

まず抹消登録を行いますが、これに必要な書類を揃えます。

輸出抹消仮登録証明書の方が一般的です。

半年間の有効期間がありますので、船の出港日変更などの場合でも

余裕をもって船積ができます。

初めの頃は、行政書士又は代書屋に頼んだ方がよいでしょう。

始めたての頃は、売り買いのタイミング、仕入れを如何にうまくやるか、支払いを確実に回収することなどに集中してください

参考までに輸出抹消登録の手続きに必要な書類だけを簡略に記載しておきますので、これらの書類は車を買った場合は、確実に手に入れて、後は、業者に任せたほうが賢明です。

どうしても自分でやりたい方は、ナンバープレートを管轄する陸運局に、直接問い合わせてやってみてください。

全国運輸支局所在地一覧(国土交通省サイト)

http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000034.html

  必要書類

  車検証(自動車検査証)

  ナンバープレート

車の前後の2枚とも必要です。

車からはずしてください。

その際、封印は壊れても構いません。

また、1枚しかない場合は、「ナンバー紛失理由書」(要所有者実印)を添付します。巻末に書式を記載しておきます。

  譲渡証明書

車検証に記載されている「所有者」が「使用者」と異なる場合は、所有権付きの車両になります。

この場合には、所有権の解除手続きをしなければ、抹消登録が出来ません。

抹消登録を行うために、譲渡証明が必要になるわけですが、この所有間解除には、下記の書類が必要になります。

車検証の写し

使用者の印鑑証明書

納税証明書

委任状(使用者の実印を押印)

④印鑑、印鑑証明

本人が申請する場合は本人の実印が必要

代理人が申請する場合は、代理人の認印と委任状が必要。

発行後3ヶ月以内の車検証に記載されている「所有者」の印鑑であり且つ、車検証の住所と同じであることが必要です。

⑤委任状

代理人が申請する場合に必要。

車検証に記載されている「所有者」本人による署名・実印を押印。

用紙は運輸支局内の賛助会や近くの代書屋で購入できます。

尚、自動車リサイクル法が本格的にスタートした2005年1月1日より、抹消登録もこれまでの一時抹消登録(法第16条)から輸出抹消登録(法第15条の2)へ、または、輸出届出(法16条第5項)に変わり、交付書類も「抹消登録証明書」から「輸出抹消仮登録証明書」、または、「輸出予定届出証明書」に変更となります。

輸出業者が、リサイクル料金が預託されている中古車を輸出した場合、自動車その所有者はリサイクル料金の返還請求ができます。

詳細は自動車リサイクルシステムのホームページhttp://www.jars.gr.jp/

をご参照ください。

現在のところ、法律が施工されたばかりで、統一的な運用が徹底しておらず、不備が見つかって解釈が必要だったりしますので、このホームページから問い合わせてみた方が確実です。

3)船の予約

バイヤーへの船積みのための船の予約を、BOOKING(船腹予約)といいます。

乙仲にシッピング・インストラクション、インボイスなど必要書類を渡して通関を依頼する。

ブッキングは通常、船名、船積予定日、仕向け港、品物、おおよその重量容積、取り扱いの乙仲名などを電話で告げる事によって行います。

  乙仲への依頼

乙仲へシッピング・インストラクション(Shipping lnstruction船積の指示書)、インヴォイス(Invoiceなど必要書類を渡して通関業務を依頼します。

このシッピング・インストラクションに基づいて、乙仲が通関・船積み書類を作成して手続きを行いますので、非常に大事な書類になります。

本来は輸出業者が作らなくてはいけない書類です。

最近では書類をメールでください、という乙仲業者もあります。

一字一句、チェックをして送ってください。

B/Lが揚がってきてからの訂正は、、有料になる場合があります。

何らかのミスに気がついた場合は、そのままにせず、必ず訂正してもらいましょう。

インボイス(Invoice)

インボイスは税関へ提出用のもの、バイヤーへ送付するもの、また貿易業者相互の間で請求書、または納品書等として用いられるものなどがあります。

通関用インボイスは、税関の輸出統計のためにFOB価格(または、C&F,CIF)、を記載することになっていますが、出航後にバイヤーへ送付する船積み書類の一つであるコマーシャル・インボイスと必ずしも記載事項が全て同じとは限りません。

これらの内容を確認後、バイヤーへ船名、出航予定日、到着予定日を取り敢えず知らせておきます。

出航予定日についてはよく変わります。

トラブルを避けるためにも確定的な表現をしない方がよいでしょう。

4)海上保険

現在、日本の保険会社は、中古車輸出の際の損害保険をやりたがりません。

なるべくなら、先方のバイヤーに保険をかけてもらうC&F契約をお勧めしますが、CIF 契約の場合海上保険の申し込みをせざるを得ません。

基本的には、船名、車輌台数、車体番号、積込港、仕向港、CIF価格を記載した、外航貨物海上保険申込書を保険会社にファックスし、保険料金を振り込むと、保険証券を郵送されてくることにはなっています。

注意していただきたいのは、出航後に保険を掛けることは基本的にはできませんので、うっかりミスをしないようにしてください。

保険会社との契約条件では可能になる場合があります。

アクセサリーパーツ等の盗難、傷、凹み、またに関しては補償対象外になります。

中古車輸出の損害保険を受けてもらえるかどうかもかねて、事前に保障内容について保険会杜に確認をしておきましょう。

5JAAIJEVICなどの輸出検査について

輸出検査

1995年(平成7年)5月一日より輸出貿易管理令の改正により、それまで輸出中古車に義務付けられていた財団法人 日本自動車査定協会による検査義務が撤廃され、誰でも自由に中古車の輸出ができる状態になったわけです。

輸出の自由化に沿った措置であったわけですが、これを境に、特に多くの外人輸出業者による、日本から大量のジャンク中古車が海外へ輸出され、多くの国々では日本からの中古車が輸入禁止になったりしました。

かつてのように、日本から輸出される中古自動車の品質確保と、商取引相互間の信頼を高めるために事前に日本国側での検査の実施を義務付けている国があります。

主な国に、ケニア、モーリシャス、タンザニア,スリランカ、バングラデシュ、最近になってザンビアなどです。

各国によって検査内容が違います。従って、検査料も違ってきます。

以前は、輸出中古自動車の検査の要、不要については、 貿易要覧 ()貿易弘報社、を調べるとわかったのですが、1997年版を最後に絶版になってしまったようです。

現在では、この出版社は連絡がつきませんので、相手国のバイヤーに直接確認するしか方法はありません。

JETROのホームページでも参照できる場合もあります。

また、検査にも、自動車査定協会 ( JAAI ) の輸出検査であったり、JEVICまたはSGS杜、OMIC杜などの機関を通していたりと、マーケットによって様々なものがありましたが2004年頃から、SGS、OMICなどを要求してくる国はなくなったようです。

2009年現在では、主に上記の5ヶ国がJAAIの検査証を要求してくるくらいです。

検査工場に車を持ち込んでの検査料金は、乗用車、バンクラスで

\25,000~\35,000-位、2トン車輌で¥45000-位で、こちらは

検査合格後、港指定ヤード搬入までの料金が含まれています。

財団法人 自動車査定協会(Japan Auto Appraisal Institute)

http://www.jaai.or.jp

本部:140-0001東京都品川区北品川1-20-8

東京都自動車整備会館 5F

TEL:03-3458-4855

FAX:03-3458-4859

*VCA検査

英国Vehicle Certification Agency の東アジア事務所

http://www.vca-asia.net

VCA 日本事務所
〒460-0024 
名古屋市中区正木4丁目8-12
 ブラウザ金山601号

電話: + 81 52 683 8831

Eメール: enquiries@vca-asia.jp

技術担当マネージャー: Michael J Mulvaney

SGS FAR EAST LIM1TED

http://www.sgsgroup.com/sgsgroup.nsf/pages/home.html

221-O031神奈川県横浜市神奈川区新浦島1-1-32

ニューステージ横浜 17F

TEL:045-461-3931(書類), 0922(検査)

オミック・インターナショナル・リミテッド

(Overseas Merchandise Inspection Co.,Ltd.)

http://www.omicnet.com/

E-mail : omicintl@omicnet.com

104-O033東京都中央区新川1-17-25

茅場町有楽ビル 7F

TEL:03-5543-3701

FAX:03-5543-3713

自分が乗るための輸入を考えているパーソナルインポーターや、はじめて輸入するバイヤーには、自分の国の輸入制限を前もって、確認するように依頼してください。

輸入経験のあるバイヤーの場合は、むしろ先方の方から、そのような検査の要求をしてくるものです。

必要な検査証がなくて一番困るのは、バイヤー自身だからです。

6)乙仲のヤードへの車の搬入

船腹予約が済んだら、乙仲のヤードに車輌を搬入するわけですが、自分で運んでも結構ですが、車検がない車の運転には警察の許可が必要ですので、陸送や依頼するのが普通です。

全国規模の陸送では、旧日産陸送の株式会社ゼロがあります。

その他、インターネットなどで探せば、全国規模、其の地域専門でも

多くの陸送業者が見つかります。

http://www.zero-group.co.jp/index.html

搬入の時期

出航の48時間前が締め切りですので、遅くても出航の3日前頃までに、必ず搬入しておくこと。

コンテナ船の場合は特にバン詰め作業等がありますので、バン積め業者とよく打ち合わせてください。

ヤードの駐車料金は15日間無料で、その後、16日以降は1日に350円~450位(乗用車)の保管料が必要になるというのが一般的です。

大きな所では30日間保管無料というところもあります。

インナー・カーゴ

インナー・カーゴとは、輸出する車の中に、部品や荷物などを積み込むことですが、基本的に車専用船は断られる事が多いようです。

コンテナ積みの場合、車の海上運賃と別に費用を払えば可能なこともありますので、どうしても、ということでしたら、事前に乙仲に確認することをお勧めします。

海上運賃を節約しようと盛んに、インナーカーゴを要求してくるバイヤーがいますが、その際は、車とは別の輸送手段で見積もりをとり

受けるかどうかの判断が必要になります。

7)バイヤーへの船積の通知と、船積書類の送付

無事出航したら、バイヤーへ Shipping  Adviceとして、以下の事項を知らせてあげるようにします。

船名

出航日

車名、複数の同一車輌があるときはシャーシーNO

入航予定日

郵送書類の内訳

書式は特に決まっていませんので、自由に作ってください。

出航後に残金がある場合は、この知らせとともに、B / Lのコピーをバイヤーにファックスすることによって、売掛金の振込みを促します。

この場合には、あなたの銀行から入金の知らせが有るまでは、決してB/Lの原本は送ってはいけません

時には、出航が予定より遅れることがありますが、その場合には、その旨バイヤーへ連絡してください。

特に、車の年式規制のある国に関しては、出航が遅れることによって車の初年度登録から3年以内、または5年以内という規制に違反する結果になることがありますので、ぎりぎりの期間の日付のときは、特に注意してください。

送付書類

通常、バイヤーへ送付する書類は、T T の場合には以下の通りです。

B / L ( Bill of Lading, 船荷証券 )

バイヤーはこのB / Lと引き換えに貨物を引き取ることが出来ます。

所謂、所有権を表す有価証券の役割を果たす非常に重要な書類です。

普通は、出航予定日の翌日あたりに、以前は、乙仲から船積み指図書 ( Shipping Order, S / O )がファックスされてきたこともありましたが、今は殆ど出航後にBLのコピーがファックスされてきます。

そのファックスのコピーやS /OとCIF, C & Fの場合は海上運賃と引き換えに、船会杜へ出向き、BLを揚げます。

船賃を振り込んで、ブッキング先よりBL郵送を頼むことも出来ますので、ブッキングの際は、B/L揚げ依頼を先に伝えておきます。

コンテナ積みの場合は、基本的には振込又は現金を持って、B/L揚げとなります。

直接とりに行かないとBLを渡さないという船会社もあります。

取りに行くのが難しい方は、船会社へ直接依頼するのではなく、乙仲業者をとおして、ブッキング依頼をした方が良いでしょう。

B / Lのオリジナルは3部発行されます。

以前は、そのうちの2部に”白地裏書き”といって、B / Lの裏面に会社のゴム印を押すか、タイプライターで杜名を打って、その下に手書きのサインをしたりしましたが、現在ではこの必要はありません。

LCの場合に保険証書に裏書することはありますが、現在では、まず裏書などは必要ありません。

残りの1部は念のため、控えとして保管しておきます。

商業送り状 (Commercia1  lnvoice)

どのような商品を送ったかの明細書としてだけでなく、Commercia1 Invoice は、船積みした貨物の納品書であり、船積みの案内書等の役割も果たすもので、相手国側の通関でも必要になる書類です。

通関用インボイスと記載内容はほぼ同じですが、Commercia1  Invoice にはFOB価格を記載する必要はありません。

関税を安く上げるために、バイヤーによっては本来の契約金額より低い金額のCommercia1 Invoice を要求してくることがあります。

所謂、Under Va1ue といいますが、相手国の関税の脱税に手を貸すことになる訳で、相手国では違法行為なのでしょうが、バイヤーの要請ということで、ビジネスのためには協力してあげるしかないでしょう。

この場合、バイヤーが指定してきた、低い金額を記載した輸入国の通関用インボイスと、本来の契約金額に基づくインボイスとの、ダブル・インボイスとしてバイヤーに送付することがあります。

この様な場合は、この金額の差額の決済が問題になります。

このアンダーヴァリューの差額決済には、はっきりとした取り決めが必要です。

基本的には、こちら側としては、本来ならやりたくないことを協力してあげるわけですから、差額の決済については、出航の前に決済してもらうこと、少なくともこの決済以前にB/Lの現物は送らないことを、肝に銘じてください。

後でもめても、小額のインボイスを証拠に取られて、正式の請求が出来ませんので注意してください。

保険証券(Insurance Policy)

海難事故などの多かった時代の名残りで、輸出書類、特にBL、保険証券などは、予備のためのものも含め、通常2部発行されます。

CIF 契約の時に必要になるもので、船積みした貨物の海上保険契約が適法に成立したことを示す証券になります。

抹消登録証明書とその英訳

抹消登録証明書の原本(Original)とそれを英文に訳したものです。

その他

原産地証明 ( Certificate of Origin )を要求してくる場合、あなたの手書きのものでよい場合と、商工会議所発行のものを要求してくる場合があります。,

自動車査定協会(JAAI)による輸出検査証明書等、必要に応じて取り揃えます。

これらの書類は、万一の場合を考えて一度に全て送らずに、2回に分けて送っていた時代もあったようですが、現在ではそのようなことはありません。

特に中古車の場合は、小額の決済が頻繁に起こる業態ですので、この様な用心はあえて不必要なことが多いのです。

もし売掛金残高がある場合には、残金の送金を催促し、必ず指定口座への入金を確認した後、バイヤーへ送付するようにしてください。

まれに、先方の銀行の送金の申込書に偽の銀行受付印のようなものをおしたコピーが送られてきて、非常に急ぐので、スグにでも書類を送ってくれということで、騙された輸出業者を何人か、知っていますので、注意してください。

船積書類の送付

クーリエ

中古車輸出の書類の送付には、日本に比べると海外の郵便事情があまり良くないからでしょうか、DHLやOCS等のクーリエ・サービスが良く利用されますが、宛て先がP.O.Boxでは受け付けてもらえないので注意してください。

DHLワールドワイドエクスプレス

http://www.dhl.co.jp/

OCS ( OVERSEAS  COURlER  SERVlCE )

http://www.ocs.co.jp/

EMS ( 国際エクスプレスメール )

クーリエ・サービスに比べると安く、エアメールより早いというサービスに郵政省によるEMS という国際郵便が有ります。

郵便物の追跡もできるシステムがあります。

送達必要日数については、3~6日くらいというところが多いようです。

You Net ゆうびんホームページ

http://www.post.japanpost.jp/index.html

クレームへの対処など

トラブルの処理

正直なところ、かつては、結構トラブルの多い業界でしたが、インターネットの発達、普及で自由に写真のやり取りができるようになってから、かなり少なくなってきたようです。

中古車は一つとして同じものはありませんし、その程度も、走行距離も、まちまちです。

ここで、教科書どおりに良心的に商売をしましょうと言うことは、いとも簡単です。

しかしながら、事はそんなに簡単ではありません。

皆、ぎりぎりのところで商売をしています。

なんとしても売りたい車の欠点を、あるがままに言える人は少ないでしょう。

経営者の立場の人であれば、なおさらです。

売れても売れなくとも、あまり痛痒を感じない性格や立場の人が、いわゆる‘バカ正直’と言われる人は別ですが、そう言った人たちは、初めからこのビジネスは難しいのではないでしょうか。

そもそも、デリカシーの無い人はビジネスには向きません。

閑話休題:

先日、我が家の前に37分間、駐車違反をしたという事で、横浜市の栄警察の交通指導課の警察官が、私の愛車のドアミラーに鎖を掛けていきました。

我が家の前は、4斜線16メートル以上もある広々とした道で、おまけに殆ど車の通らない住宅地です。

私は家の中で30分ほど用を足し、外に出てみてその駐車違反の鎖に気が付いたのでした。

近所の人たちから、ちょくちょくこの辺のオマワリは何でこんな所で熱心に駐車違反を摘発して歩いているのか、とかなり不評を買っていたのは、この事だったのかとガテンがいったわけです。

私も少々機嫌が悪かったせいもありましたが、栄警察に出向き、警察署長に面会を求めました。

署長は不在という事で会えませんでしたが、対応に出た警察官としばらく話をしてみて、しみじみと思いました。

彼は言うのです。 

”駐車違反を、取り締まってはいけないと言うのですか?”

なんと素直且つ愚直なご意見ではないでしょうか

我々ビジネスを志す者は、もっと実質に生きる者達です。

限られた時間と、限られた予算と、限られた諸条件の中で常に最善の結果を挙げていかなければならないのです。

日本には万巻の法律があるのです。

当然ながら、その全てを現実的に尊守せしめるわけには行かないのです。

膨大な予算が必要になるでしょう。

限られた国家予算の中で、その多くの法律の中から、違法性の強い

実質的に危険であったり、実害が予測されるものから順番に取り上げて行くのはあたりまえのことです。

しかしこの事は、警察行政の権限に属することで、おそらくこの警察官にとっては無縁のことでありましょう。

それゆえに私は是非ここの警察署の署長に会ってみたかったわけです。

この警察署には、こういった仕事に従事している6人の交通指導課の警察官がいるそうです。

もう少し交通の状況を見て、実質的な駐車違反対策は取れないものなのかを尋ねたところ、そういう斟酌は一切しない事になっているのだそうです。

非常に、悪い意味での公平、平等思想の最たる物ですね、、、

通常、我々一般社会ではそう言う人を、いわゆる”バカ”というのです。

人間として基本的な常識が欠落したような教育が、警察の中でおこなわれているのか、たまたまこの警察官がそうだったのか、はわかりませんが、かなり堂々と、一般社会では馬鹿にされるような理屈を言っていましたので、他の5人の交通指導課も似たような理論武装をしているのでしょう。

おりしも、横浜市の財政状況はかなり逼迫している由、連日のようにマスコミをにぎわしています。

こんな暇つぶしのような業務に何で6人もの人員が必要なのか?

政治家、役人、こう言った人たちには、経済観念の欠落と言う,どうしようもない欠点がありますね。

特にこのおまわりさんたちは、ひたすら馬鹿正直であれ、職務を遂行したことになるのでしょうかね、、、

こう言う人は、我々のビジネスをやっても、決してクレームは起こさないでしょうが、直ぐに潰れることも目に見えています。

我々ビジネスマンは、もっともっとデリケートで実質的でなければなりません。

ビジネスは、物と一緒に、ある種の夢や希望をも売っているのです。

メカの優秀性をいかに訴えても、よほど機械好きの人は別でしょうが車を売る上で、あまり効果的でないことがあります。

その赤いスポーツカーに彼女を乗せて、春の海辺をドライブするイメージも一緒に売ってあげるのです。

ビジネスでしたら、この車を売る事によって、いかに儲かるか、有利な商売ができるか、ある程度の夢や希望を与えることも大切なのです。

だから嘘を言っていいか、という話ではありません。

走行距離80,000kmを30、000kmと偽ったり1990年式の車を1991年と言ったりは当然ながらできません。

一番微妙なところは、やはりコンディションについての表現でしょう。

オークションのように評価点のある物は、ある程度の目安が立ちます

が、それとて各オークション会場でかなりの違いがあります。

又、誰が見ても4点評価 間違いなしと言ったような車は、高くて予算的に難しいというのが実情でしょう。

我々にとって最も可能性のあるのは、オークションでいわゆる0点評価又は事故車評価の(Aとか、AA、AB、A1、A2という記載が多い)車です。

海外のマーケットは日本のマーケットほどいわゆる事故車にうるさくはありません。

事故車であっても、適切な修理をしてあればそれなりに受け入れます。

この事故車の事故の程度、修復の程度の記述、表現が問題になることが多いのです。

この辺の表現について、どうしたら良いかと言った一般的な指針は残念ながらありません。

ただ、どう言ったときに先方はクレームを言ってくるか、その辺の気配に付いては敏感になるべきでしょう。

おそらく、各々のバイヤーによってクレームを付けてくる点が違っています。

こちらが、まさかと思っていたことが、案外お気に召さなかったりします。

気をつけなければいけないのは,トラブルの対象になるようなことが一つくらいのときは、案外何も言ってこない事が多いのですが、2つ3つと重なった場合は、まずトラブルに発展します。

要は、このバイヤーはどんなところに敏感なのか、それぞれのバイヤーの好みの癖を早く見抜くことでしょう。

先程も言いましたように、誰もが認めるような良い車はまず予算があいません。

いわゆる3点評価の車や0点の車、事故車から選択しなくてはならない現状では、仕方の無い対処の仕方かもしれません。

ビジネスというのは、扱う物なりサービスなりを通して、相手と心理合戦をしているようなものです。

自己主張をする前に、じっと相手を観察しましょう。

不幸にもトラブルが発生してしまったら、これは誠実に対処するしかないでしょう。

お金で解決するしかないというのが現実でしょうが、お詫びはすばやく丁寧に、減額やお金の交渉には、やはり丁寧に、しかもしぶとく、というのが鉄則です。

できれば、次回の取引分から差し引くと言う交渉で、損失を最小限にするように努力しましょう。

そして大事なことですが、トラブルをそのままにせずに、なにが原因だったかを究明することと、トラブルを必ず記録しておくこと。

逆説的な言い方ですが、トラブルが起こったときは、チャンスのときでもあるのです。

貴方が良い対処の仕方をすればバイヤーとの絆はより強固になります。

本当の人間関係と言うのは、うまくいっている時はわからないのです。

トラブった時にこそ、人間の本性が出るものです。

そう言った意味では、”雨降って地固まる”と言うのは世界中で通用する諺ではないでしょうか。

さて、我々のビジネスにつき物の,車についてのクレームを中心にお話ししましたが、もう一つの大きなトラブルは支払いの問題です。

基本的なスタンスは、ビジネスのスタートから車のやり取りとお金のやり取りは、それぞれ対応しているべきだと言うことです。

まず、こちらのオファーに対して、先方が価格交渉などの後にコンファーム(CONFIRM、確約)をしてきた。

貴方が在庫してある車なら結構ですが、これから仕入れするつもりならば、少なくともPROFORMA INVOICEかSALES NOTEにサインくらいはしてもらい FAX BACK してもらいたいものです。

現実に仕入れをしたら、その車の詳細を知らせます。

この時点で何らかの支払いのアクションを促します。

TTのコピーなり、LCのコピーなりを要求します。

何らかの支払いのアクションのコピーがファックスされたら、船積の準備に取り掛かります。

ブッキングを知らせてあげるか、又は出港後直ぐにBLのコピーをファックスして残金の支払いなどが残っているのであれば、その支払いを促します。

さてこの辺までは、できるだけ輸出業者とバイヤーとのやり取りのバランスをとって、こちらがここまでやったら、向こうにもここまではやってもらう、と言うスタンスで来ました。

しかし、ここまでのやり取りは大した問題にはなりません。

問題はこの後、オリジナルのBLを送るタイミングでしょう。

オリジナルのBLは、バイヤーにとって最も大事な書類です。

BLがなければ、船から車を受け取れないのですから、、、

もう一つ大事なことは、船が入港する前に、荷主当てに船の到着の知らせがあります。これは入港後、荷主が遅滞なく荷物を引き取ることができるようにという意味があります。

何処の港でも、岸壁に充分なスペースがあるわけではありませんので、荷主のほうで、さっさと荷物を引きとってもらわなければ、無用の滞船料を支払わなければならなくなるため、荷主にもその支払いの負担が掛かってきます。

この時点で、支払いに窮したバイヤーは色々のプレッシャーを掛けて貴方にBLの送付を依頼するでしょう。

しかし、支払いの残高のを残したまま、BLの原本を送るのは、貴方の方で、全てのバイヤーに対する対抗手段を放棄することです。

貴方の方で、こよなくバイヤーを信頼しているのならともかく、このような支払いの決定的な局面では、きちっとした対処をした方が良いでしょう。

つまり、BLを押さえておいて、強行に且つ丁寧に支払いを促すこと、、、

時には、電話が掛かってきても居留守を使うくらい頑張って見ることをお勧めします。

貴方が英語の達人なら電話で催促するのも良いでしょう。

殆ど英会話が駄目な男ですが、毎日のように相手に電話を掛けてPLEASE TT THE BALANCE MONEY. という英文だけを、何十回と怒鳴りまくり、滞っていた金を集金したという侍もいます。

二週間もかかったよ、といっていましたが、電話を掛けた方も、掛けられても、しぶとく粘った方も、よく頑張ったものだと、感心したものでした。

人間は差し迫った危機を乗り切るためには何とかするものです。

又、支払いの約束や時期をきちっとできないようなバイヤーは縁を切った方が賢明です。

私も随分痛い目に会いましたが、ビジネスというのは人間的に良い悪いの問題ではありません。

いくら良い人間でも、プレッシャーがなければ、支払いはずるずると

遅れがちになるのです。

さて貴方がオリジナルのBLを送らずに何日かが過ぎました。

まだ送金がありません、、、

難しい選択ですが、誰か他のバイヤーに当たってBLの荷主欄を書き変えるという手が残っています。

我々も一つのマーケットに、必ず数人のバイヤーを持つようにしていますが、こう言った事態に備える意味もあるのです。

いずれにしても、BLはバイヤーにとっても大事な書類ですが、輸出業者にとっても、最後の対抗手段なのです。

車はすでに船に乗って港を出てしまっているのですから、今更どうすることもできません。

この最後の対抗手段を、くれぐれも大事にして下さい。

トラブルの処理として訴訟や、国際商事仲裁協会や各地の商工会議所などの斡旋が考えられますが、正直な所、我々のビジネスにとっては現実的ではありませんが、参考までに(社)日本商事仲裁協会のアドレスを下記に記載しておきます。

また、日本中古車輸出業協同組合に加入されますと、この様な事例に対処してくれる機関を紹介してくれます。

興味のある方は、弊社の方にご連絡下さい。

 ()日本商事仲裁協会

httpp://www.jcaa.or.jp/

100-0006 東京都千代田区有楽町1-9-1

大正生命日比谷ビル4F7F(東京事務所)

TEL:03-3287-3051

FAX:03-3287-3054

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